こんにちは、Robinです。
登山シーズン前の準備はウェアやギアだけではありません。冬眠から目覚めるクマの動きも把握しておきたいところです。ニュースで、時々クマ出没の報道を目にすると、いざという時どう対処したらいいのか不安になりますよね。「クマが出たらどうしよう…」 そんな不安は、山が好きな人なら誰もが抱えているはずです。
今回は、登山中にクマと遭遇しないためのポイントと、もし遭遇してしまった時の対処法をわかりやすく紹介します。

クマに遭遇しないための対策
まずは、クマに出くわさないための対策から見ていきましょう。
【熊出没情報、注意報を確認する】
野生動物の出没については、自治体が情報収集をして公開しています。自分が行く山域周辺の自治体の情報をチェックしましょう。
【クマが出没しがちな場所や時期を避ける】
クマが出はじめる時期は、春の3月頃から。冬眠から覚めた母グマが、エサを求めて活動を始めるためです。 しかし、最も気をつけるべき時期は秋。秋はクマがたくさんのエサを食べて、冬の備えをする季節です。この時期は、特に川沿いの平地や、木の実の多い場所にクマが出没しがちになります。
そのため、春は山の斜面の低い場所、秋は川沿いの平地を避けるなど、クマが出没しやすい場所を控えめにすることが大切ですが、クマに出くわす可能性は一年中ある、ということを頭に入れておく必要があります。
【クマを引き付けてしまう行動は避ける】
クマは非常に優れた嗅覚を持つ動物です。そのため、登山中に食べ残しを放置したり、調理場所の後始末を行わないと、クマを誘引してしまう可能性が高くなります。食べ物の匂いを一切放たないよう気をつけましょう。
【音を立ててクマに自分の存在を知らせる】
クマは、基本的に人間を避ける習性があります。そのため、登山中は「私がここにいるよ!」とでも言うように、大きな声を出したり、熊鈴を鳴らしてクマに自分の存在を知らせることが大切です。
ただし、熊鈴だけに頼り過ぎるのはNGです。周囲の音に遮られたり、風の流れによっては熊鈴の音が届かない場合もあります。筆者は音色の違う鈴を2種同時に鳴らしています。
クマと遭遇してしまったら
次にクマと遭遇してしまった場合の対処法をご説明します。
【大きな音を立てない】
クマに気づかれないよう、大きな音を立てないことが重要です。大声を上げたり、拍手をしたりすると、クマの好戦的な反応を招きかねません。落ち着いて、静かに行動しましょう。
【突然の動きは避ける】
クマに気づかれないためにも、急に動いたり、逃げ出したりしないよう注意が必要です。クマは素早く動く獲物を追尾する習性があり、逃げると追われてしまう可能性があります。
【クマに背中を向けない】
可能な限り、クマの動きを見渡せるよう、正面を向いたまま静かにその場を立ち去るのがベストです。背中を向けると、クマに威嚇されたり、気づかれずに近づかれてしまうリスクが高まります。
【攻撃されたら受け身に】
クマが攻撃しそうになったら、頭部を守りながら顔を下にしてうつ伏せに倒れ込むことが大切です。立ったままでは致命傷を負いかねません。抵抗を示さず、時間を作る努力をしましょう。
【子グマに出くわしたら】
子グマに出くわしてしまった場合、母グマが間違いなく近くにいると考えられます。子グマからは離れ、母グマの気配に注意を払いましょう。母グマの攻撃に備えつつ、すばやくその場を立ち去る必要があります。
このように、クマと遭遇した場合の対処には細かいポイントがあります。状況に応じた適切な行動が被害を最小限に抑える鍵となります。
専門家の見解
クマとの遭遇を完全に防ぐのは難しいので、「遭遇する確率を下げる対策」と「遭遇した際の適切な対処」を心がけることが大切だと専門家は助言しています。
つまり、遭遇を防ぐ努力を怠らないと共に、万一の際の対処法も押さえておく、そういった”リスク管理”が不可欠ということです。
クマ撃退用スプレーの賛否
撃退用スプレーの使用についてですが、賛否があるようです。消火器と同じように万一に備えて、使い方を理解しておく必要があります。噴出孔を正面に向けてからの噴射はもちろん、また、スプレーの成分はカプサイシンですので、噴射したものが風によって自分にかかって自分が苦しむことにならないよう細心の注意も必要です。事前に扱い方の確認や予行練習も必要です。噴射距離は3-5mのものが多いため、相当クマが接近してからでないと効果がないことも覚えておく必要があります。
何より、遭遇したときにザックの底に入っていたのでは何の意味もありませんので、持参する場合はパッキングにも注意を払わなければなりません。
自治体の取り組み
クマの生息域では、自治体が登山者に向けてクマ出没情報を発信したり、注意喚起を行っています。例えば北海道の札幌市では公式SNSで最新のクマ出没状況を通報があり次第更新して、登山者に周知しています。
また、地元自治体ではクマに関するお問い合わせ窓口を設置するなど、自治体と登山者が連携し合うことで、クマ被害を最小限に抑える努力をしています。登山に行く前には、自治体の発信する出没情報をチェックするなど、事前の下調べをしっかりと行うことが重要です。
まとめ
最後に、登山でクマに遭遇しないために心がけるポイントと、遭遇時の対処法をおさらいです。
《遭遇を防ぐために》
- クマの出没しやすい場所や時期を避ける
- クマを誘引しないよう、食べ残しを放置しない
- 音や動きでクマに自分の存在を知らせる
《遭遇してしまったら》
- 大きな音や動きを避け、クマに気づかれないよう行動する
- クマに背中を向けず、正面を向いたまま離れる
- 攻撃されたら受け身に倒れ、抵抗を示さずに時間を作る
登山は危険が伴いますが、正しい知識と心構えを持てば、クマ被害のリスクは最小限に抑えられます。筆者も熊鈴は2つ音色の異なるものを持ち歩くようにしています。クマの習性、対策方法を理解し、安全に山を楽しみましょう。



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